出産はどこで産む?個人病院・助産院・総合病院の特徴とリアルな体験談

3回出産して感じた出産施設の選び方 育児生活

公開日:令和7年3月24日 更新日:令和7年10月25日

 3人の子どもをそれぞれ個人病院・助産院・総合病院で出産しました。
出産のたびに「どこで産むのが自分に合っているのか」を考え、状況や思いに合わせて選択してきました。
この記事では、3つの施設を体験した筆者が感じたそれぞれの特徴・良かった点・気になった点をまとめています。
これから出産施設を選ぶ方の参考になれば幸いです。


3人バラバラの産院を選んだ経緯

【1人目:個人病院】

初めての妊娠は30代前半。
正社員として10年近く働いていたため現在よりも金銭的な余裕もあり、口コミと第一印象でNクリニックという個人病院を選びました。
費用は中の上くらい。

初めての妊娠・出産で不安も多く、「医療処置がある程度可能な場所が安心」と思っていました。
今思えば気持ちはソワソワしており、冷静な判断というよりは「キラキラした雰囲気」に惹かれての選択でした。


【2人目:助産院】

1人目の出産は長丁場でしたが、特に大きな問題はありませんでした。
長女が赤ちゃんの頃に母乳相談でお世話になっていた助産師さんがいて、その方が開業していたH助産院に信頼を寄せていました。

その助産師さんは、赤ちゃんにもお母さんにも優しく寄り添う方で、「次は自分らしく出産したい」と思うようになりました。
コロナ禍で制限の多い時期でしたが、H助産院では面会が短時間なら可能。
長女や夫を身近に感じながら出産できることも魅力でした。

一方で、助産院では医療処置ができないという現実もあり、最初は少し迷いました。
夫と話し合った結果、「納得して選ぶならきっと大丈夫」と思い、決定しました。


【3人目:総合病院】

2人目の出産後、次女が新生児黄疸で個人病院へ転院した経験があり、「次にもし妊娠するなら医療体制の整った病院で」と考えるようになりました。

さらにその後、2回の流産を経験。
妊娠出産は本当に何があるか分からない――その現実を痛感しました。

3人目妊娠時、最初は1人目を産んだNクリニックを受診しましたが、年齢も30代後半。
「今回は医療処置の有無を最優先にしよう」と考え、A総合病院を選びました。

距離は最も遠く、面会禁止、費用も安くはありません。
育休を経て時短勤務での妊娠だったため、金銭面では迷いもありましたが、「何よりも命が一番」と決めました。


それぞれの施設で感じたこと

個人病院

良かった点

  • 医療処置が可能で安心感がある
  • 妊婦向けのヨガや運動プログラムがあり、リフレッシュできた
  • おしゃれな待合室で通院が楽しみだった
  • 個室対応でプライバシーが守られる
  • 食事がホテル並みに美味しく、入院中のサービスも充実

モヤっとした点

  • 対応できる診療科が限られるため、トラブル時は搬送が必要
  • 費用がやや高め

助産院

良かった点

  • 助産師さんが妊娠中から産後までマンツーマンで丁寧に見てくれる
  • メンタル面へのケアが手厚い
  • 自然な出産で「自分の力で産んだ」という実感が強い
  • 家庭的な食事で体にも優しい
  • 家族の立ち会いや面会が可能
  • 料金が良心的で、退院後も気軽に相談できる

モヤっとした点

  • 医療処置ができない(それを理解した上で選択する必要あり)

総合病院

良かった点

  • 診療科が多く、トラブル時の医療体制が万全
  • 複数の医師の意見を聞けて安心感がある
  • 多床室を選べば孤独を感じにくい
  • 母親の希望も尊重してくれる柔軟さがある

モヤっとした点

  • 面会禁止で家族に会えず寂しかった
  • 待ち時間が長い
  • 食事は美味しいがボリュームが少なめ

▶️産後の家事サポートについての記事はこちら


まとめ

私は幸いにも、大きなトラブルなく3回の出産を経験できました。
年齢や経験を重ねるほど、選択肢や優先したいことが変わっていったように思います。

どの施設でも、医師・助産師・看護師など関わってくださった方々は本当に温かく、丁寧に対応してくれました。
モヤっと感じた部分もありましたが、それも納得した上で選んだため、大きなストレスにはなりませんでした。

出産施設を選ぶときは、
「自分が何を大切にしたいか」
を一度立ち止まって考えてみることが何より大事だと思います。

それぞれの施設の特色を知っておくことで、納得した選択ができ、心穏やかに出産を迎えられるはずです。

 

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