現代の子どもたちは、テレビ・スマホ・タブレットなどのデジタル機器が身近な環境で育っています。
便利さの反面、発達への影響が語られることも多く、「どこまで使っていいの?」「手指や運動の発達に悪い?」と不安に感じる保護者の方も多いです。
この記事では、3児を育てるママ作業療法士としての視点から、
デジタルが子どもの手指や運動、学習発達に与える影響と家庭でできる対応をまとめました。
親としての現実と柔軟な考え方
筆者も、子どもを育てる前に発達支援の仕事をしていた頃は、
- 親は子どもと関わる時間をしっかり取るべき
- デジタルで遊ばせるのはおすすめしたくない
と本気で思っていました。
しかし、実際に育児が始まると——
- 家事は山積み
- 下の子の寝かしつけで動けない
- 上の子が観ていると下の子も観てしまう
- 少し静かにしてほしい時間が毎日ある
など、理想通りにはいかない現実を痛感しました。
今は共働きの家庭や核家族も多く、デジタルに頼るのは自然で必然的な選択だと思います。罪悪感を持つ必要はない、と思うようになりました。
デジタル機器を使い始める目安
世界的な推奨では、
「2歳未満は非推奨」「2歳〜5歳は1時間以内が理想」
と言われることが多いです。
ただし現実には、家事・仕事・送迎・子供のお世話などがあり、
その通りにいかない家庭もたくさんあります。
今子育てをしながら作業療法士として考える目安は、
- 2歳未満:なるべく短時間に
- 2〜5歳:1日1時間以内が理想
- 学習や調べ物などに活用する割合を増やす
これはあくまでも目安で、現実的には生活が計画通りにはいかないことも多いので、柔軟に考えていただければと思います。
デジタルのメリット
- 世界が広がる:アニメ・動画・写真から言葉や概念や、世界の文化への興味が広がります
- 親の休息時間確保:静かに何かに集中してくれていると親がリフレッシュできる
- 調べ物がしやすい:うまく使いこなせば、興味を持ったことを一緒に検索できる
デジタルの注意点(運動、手先の操作を中心に)

- 姿勢の崩れ:長時間座り姿勢が偏ると体幹や首肩に負担
- 視覚刺激が平面中心:奥行きや距離感、空間認知は立体遊びで育つ
- 手指・全身運動の不足:走る、バランスをとる、手先を使う、物を操作するなどの機会が減る
家庭でできる対応(無理のない範囲でOK)
✔ デジタル時間を区切る
予め終了時間を伝えておくと切り替えがしやすくなります。タイマーを使ったり、時計の針で伝えたりなどの方法があります。
また、30分ごとに休憩時間を設けるとより安心です。
休憩中には体を伸ばす・スクワット・遠くを見るなど、体と目をリフレッシュしましょう。
✔ 見せる時の姿勢に気をつける
テーブルに座る、背筋の伸びる椅子を使うなど、楽で且つ猫背にならない姿勢を意識するだけでも違いがあります。
✔ アナログ遊びを一緒にやって見る
毎日じゃなくてもOK。まずは1週間に1回から、何か一つでも十分だと思います。
大人が少し関わるだけで、子どもの集中力や興味も広がります。
年齢別アナログ遊びの例
2〜3歳向け
- 外で体を動かして遊ぶ(公園・お散歩)
- お布団やクッションでアスレチック
- 家でのかくれんぼ・宝探し
- 粘土遊び
- シール貼り
- お絵描き・色塗り
- 積み木・ブロック
- 折り紙
4〜6歳向け
- 上記に加え
- 糸電話
- あやとり
- ボードゲーム(人生ゲーム、オセロ、ブロックスなど)
- カードゲーム(トランプ、UNOなど)
- 料理体験
- プラモデル
どの遊びも、デジタルだけでは得られない立体的な経験や手指・全身の運動、想像力を育む効果があります。
▶️ブロックスについての記事はこちら「【ブロックスレビュー】4歳から遊べた!おうち時間が一気に変わる知育ゲーム」
無理せずアナログ遊びを取り入れるコツ
デジタルだけに頼ると将来的に、遊びの幅が狭くなる、学習で少しつまずきやすくなる、運動や手先の使い方で困りやすくなる。ことがあり、新たな悩みが生まれてしまうかもしれません。
だからこそ、今少しの時間でも親子でアナログ遊びを楽しむことは、お子さんにも自分にも将来への優しい準備になります。
無理のない範囲で、週に1回からでもOK。
親子ともに楽しみながら、少しずつ取り入れてみてください。
まとめ:デジタルは“悪”ではなく、使い方で味方になる
デジタルは今の育児に欠かせない存在です。
✔ デジタルは便利で力になる
✔ デメリットは“少しの工夫”で十分カバーできる
✔ 余裕がある日はアナログを10分添えるだけでOK
作業療法士として、育児をしている親として、
「現実に合った方法で発達を支える」
これが一番大切だと感じています。

