子どもにチックのような動きが出ると、親としてとても心配になりますよね。
作業療法士としての経験をもとに言うと、 チックの動きにはさまざまな形があり変化しながら続くことも多いと感じています。
我が家の長女の場合、チックの最初のサインは1歳前後に見られた「肩をすくめる動き」でした。
その後の時期ははっきり覚えていませんが、指しゃぶりや顔をしかめる、指を擦り合わせる、鼻を手で擦るなど、さまざまなチックの動きが変化しながらも継続してありました。
5歳頃には「顔をしかめるチック」が目立つようになり、7歳頃からは「首を捻る動き」が特に顕著になりました。
今回は、こうした変化の経緯と、家庭でできるサポート方法を体験談としてご紹介します。
子どものチック症状、我が家の経緯
1歳前後:肩をすくめる動きが最初のサイン
長女のチックは、1歳前後の頃に肩をすくめるような動きで初めて気づきました。
赤ちゃんの頃なので「癖かな?」と思っていたのですが、後にチックの一種だとわかりました。
その後:指しゃぶりや顔をしかめる動きなど変化しながら継続
その後は時期をはっきり覚えていませんが、指しゃぶりや顔をしかめる動き、指を擦り合わせる仕草など、いろいろなチックの動きが続きました。
子どもの成長とともに内容が変わることが多いというのを、実感しました。
5歳ごろ:顔をしかめることと指を擦るチックが目立つ
保育園の頃には、緊張や疲れがたまると顔をしかめる動きが増えました。
発表会の際には緊張も強いため顕著になっていました。
本人は指を擦ることは自覚していたものの、それ以外は無意識のことが多かったため「やめなさい」と言わずに見守るようにしました。
7歳ごろ:首を捻るチックに変化
小学校に入ってからは、顔をしかめる動きは減りましたが、代わりに「首を左右に捻る動き」が目立つようになりました。
あるとき、7歳の長女の友達が家に泊まりに来ました。
最後までずっと楽しく遊んでいましたが、二日目になると疲れが出たのか、首を捻るチックが増えました。
翌日、よく眠ると少し落ち着き、疲労やストレスがチックに影響しているのを実感しました。
我が家で実践したチックへの対処法
1. 指摘せず、叱らない
チックは本人の意思では止められない動きなので、「やめなさい」と言うのは逆効果でした。
そのため、自然に見守ることを大切にしました。
2. 安心できる時間を増やす
学校や習い事で疲れがたまるとチックが出やすいと感じたため、家では好きな遊びやリラックスできる時間を多く取るようにしました。
3. 睡眠をしっかり取らせる
寝不足になるとチックが強くなる傾向があったので、就寝時間を見直し、十分な睡眠を確保しました。
4. 首や肩をやさしくほぐす
首をよく動かすため、肩や首がこわばっていることがありました。
そこで以下の簡単なケアを取り入れました。
- 蒸しタオルで温める
濡れタオルをレンジで20〜30秒温めて首や肩に2〜3分当てると、血行がよくなりリラックスできます。 - 肩をやさしくマッサージ
手のひらで肩を包み、くるくる円を描くように軽くさする。強く押さず、子どもが気持ちいいと感じる程度で行います。 - 首の横をなで下ろす
耳の下から肩に向かってゆっくりなでる。5〜10回繰り返します。 - 親子でストレッチ
ゆっくり上を向いて下を向く、左右に首を倒す、肩をすくめてストンと下ろすなど。ゲーム感覚で一緒にやると楽しく続けられました。
💡ポイント
マッサージは筋肉の緊張を和らげるだけではなく、親子のスキンシップをとることによる安心感が期待できます。
現在の状況と私の気持ち
今でも時々首を捻るチックは見られますが、日常生活に大きな支障はありません。
疲れたときに増えることはありますが、本人も無理せずリラックスできるように工夫しています。
親としては、一時的な成長過程の一つと考え、あまり神経質にならずに見守る気持ちでいます。
まとめ
- チックの動きは成長とともに変わることが多い
- 無理にやめさせようとせず、指摘も控えることが大切
- 安心できる時間と十分な睡眠を心がける
- 首や肩の簡単なケアで体をほぐすと楽になる場合もある
- 不安が強い場合は小児科など専門機関に相談を検討してみてください
同じようにお子さんのチックで悩む親御さんの参考になれば嬉しいです。
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