個人病院、助産院、総合病院それぞれで出産してみて

雑記

 3回の出産を、1人目は個人病院、2人目は助産院、3人目は総合病院にて出産をしました。

 出産施設の選択の際は自分の中で何を一番大切にしているか、自問自答をしながらでした。

 医療処置の安全面、距離、料金、施設の雰囲気、口コミなどなど…。

 当時の年齢や、家族構成、知っている情報、経歴も違うため結果的に3人それぞれ別の施設で産むことになりました。

 どこが良かったという比較はできませんが、当時の自分の気持ちや状況に対して最良と思われる選択をしてきたように思います。

 それぞれの施設の特色を知っていると選択しやすく、心の準備もできてより安定した妊娠期から産後を過ごせるように思います。

 この記事では、あくまでも主観ですがそれぞれの施設で出産してみての感想をまとめてみました。

3人バラバラの産院を選択した経緯

1人目(個人病院)

 初めての妊娠は30代前半でした。

 それまで正社員で働いており金銭的な心配は少なかったです。

 そのため、評判と第一印象で個人病院Nクリニックを選択しました。

 費用は中の上くらいでした。

 また、自分の妊娠と出産がどのような経過を辿るのか未知で、医療処置もある程度可能な場所を求めていました

 初めての妊娠で気持ちはソワソワ、今思うとあまり冷静な判断はできておらず、

 当時の評判からキラキラして見えたNクリニックで出産したいという思いは強かったです。

2人目(助産院)

 1人目長女の出産は時間は長丁場でした。

 しかし大きな問題はなく過ごすことができました。

 長女が乳幼児期に、近くで助産院Hを開業している助産師さんに母乳相談などでお世話になっていました。

 その助産師さんは包容力があり、赤ちゃんとお母さんの感情に寄り添ってくれるような方でした。

 長女が促進剤を投与してもらいながらよく分からずに出産していたこともあり、

 「自分らしく出産をしたい」という思いが強かった筆者。

 2人目妊活中から助産院Hで産みたい!と思っていました。

 また、当時コロナ禍で制限が多いなか、面会も短時間OKでした。

 長女を主人に任せての出産、入院になるため、

 出来るだけ長女や主人を身近に感じながら過ごしたいという思いもありました。

 しかし2人目を妊娠し正式に依頼した際には、

 「特に大きな問題があったことはないが、医療処置はできないため、承知の上で決定を」

 という説明を受けました。

 出産のシビアな現実もあることを改めて認識し、少し迷う時間もありました。

 主人と再度話し合い、正式に決定となりました。

3人目(総合病院)

 2人目次女の出産は、出産自体はスムーズだったものの次女が新生児黄疸になり、

 最終的には個人病院に転院しました。

 次の妊娠は未定でしたが、もしあるとするならば個人病院か総合病院にしようと思いました。

 3人目長男の妊娠の前に、2回の流産がありました。

 その出来事で更に、妊娠出産は何があるかわからない、という現実を知りました。

 3人目妊娠初期は長女を産んだNクリニックを受診

 経過を全て説明した上でNクリニックでも出産可能と説明を受けました。

 少し心惹かれましたが、年齢も30代後半

 過去の経験もあることから医療処置の有無を最優先にし、A総合病院を選択しました。

 A総合病院は評判は良かったですが自宅からの距離も遠く、

 入院中は面会無し、費用も安くはありませんでした。

 当時子供2人分の育休と時短勤務を経ての妊娠だったため金銭的には抑えたい思いもありました。

 しかし、一番大切なのは命だ!と決定しました。

それぞれの産院での感想

 筆者が出産した産院でのそれぞれの良かったことや、不安や不満を感じモヤっとしていたことをまとめました。

 あくまでも筆者が通った施設でのシステムをベースにしているので、全ての産院で当てはまるわけではありません

個人病院

良かったこと

  • 総合病院ほどではないが、医療処置が可能ので安心。
  • 妊娠中もクリニック独自のレッスン(ヨガ、ウォーキングなど)があり定期的に運動ができた。
  • 通院時の待合室がおしゃれでゆったり過ごせる。
  • 妊娠中のカリキュラムやバースプランが自分らしく組み立てやすい。
  • 個室対応なのでプライバシーが保たれる。
  • ちょっと良いホテル並みの食事。
  • 入院中のサービスが充実していた(シャンプーサービス、家族同席のお祝膳など)。

モヤっとしたこと

  • 対応している診療科目は限られるため、出産時のトラブルは場合によっては救急車による搬送となる。
  • お値段はやや高め。

助産院

良かったこと

  • 妊娠期や産後の入院ではマンツーマンで経過をじっくり見てくれる。
  • 母親や赤ちゃんのメンタルにも気を遣ってくれる。
  • 出産は促進剤などは使わず、赤ちゃんのペースで、母親が自力で産むようサポートしてくれるので、自分で産んだという感覚が強く残る。
  • ご飯が丁寧に作られていて、胃にも優しい内容。
  • コロナ後であっても出産時の家族の立ち会いや、入院中の面会が可能。
  • 料金が良心的。
  • 退院後も気軽に相談できる。

モヤっとしたこと

  • 産前産後のトラブル時に医療処置ができないこと。←それを承知の上で契約する

総合病院

良かったこと

  • 種々の診療科目があるため、トラブルの際にも母子ともに医療面で安心。←これがすごく大きい
  • スタッフ間でも意見交換をしてくれるので判断に信頼性がある
  • 妊娠期は日により担当医が違ったため、色んな先生の見解が聞ける。
  • 多床室を選択した場合は孤独を感じにくい。
  • 妊娠期の経過が順調であれば、母親の希望を聞きながらのバースプランで対応してくれる。

モヤっとしたこと

  • コロナ後の出産だったため入院中は全く家族に会うことができなかった。
  • 通院時は受診や会計の待ち時間が長くなってしまう。
  • 食事は美味しかったが物足りなさがある。

まとめ

 筆者の場合は幸いにも妊娠期に大きなトラブルはなく過ごすことができたため、施設を自分で選択することができました。

 しかし年齢に関しては、若いほど選択肢は多かったように思います。

 距離についても近いに越したことはありませんが、筆者の場合は近場の施設は限られていたのであまり考慮しませんでした。

 いずれの施設でも、お医者さんや助産師さん、看護師さん、関わっていただいたスタッフの方々は温かく接してくださり、的確な対応をしてくれました。

 お陰で無事に出産をすることができ、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。

 上述したようなモヤっとした点もいくつかありましたが、

 決定する際にはそれも承知だったので特に大きなストレスになることはなく、産後まで過ごすことができました。

 そう思うと、それぞれの特色を情報として知っているということは、自分が納得して施設を選択し、安定した気持ちで出産を迎えられるためにも大切なように思いました。

 

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