子どもが物を投げたり、危ない行動をしたとき、
「これは怒っていいの?」
「まだ怒っても意味がないのでは?」
と迷うことはありませんか。
「理解できる力が育っているか」と言う視点で、怒ったことが子どもに伝わる時期について記しました。
怒ったことが「伝わる」ために必要な力
叱る(注意する)ことが意味をもつためには、
子ども側に次のような力が必要になります。
✔ 言葉の意味が分かる
✔ 行動と結果を結びつけられる
✔ 衝動を少し我慢できる
✔ 危険を想像できる
これらの力が少しずつそろってくるのは、
おおよそ2歳後半〜3歳以降が目安です。
年齢別|困った行動が出たときの考え方と対応例
【〜2歳前半】
怒っても伝わりにくい時期
この時期の行動の多くは、
- 行動=遊び・探究
- 行動=気持ちの表現
という意味を持っています。
例
物を落とす・投げる・叩く
→ 危ないこともあるけれど、
わざと悪いことをしようとしているわけではないことがほとんど
対応のポイント
✔ 怒っても内容は理解しにくい
✔ 危険につながるものは、あらかじめ環境を整える
✔ 「イヤだったね」「やりたかったね」と気持ちを代弁する
👉 この時期に強く叱ると、
「何がダメだったか」よりも
「怖かった」という感情だけが残りやすいです。
【2歳後半〜3歳】
「止める」「短く伝える」が効き始める時期
少しずつ
「ダメ」「危ない」「おしまい」といった
短い言葉の意味が分かってきます。
例
同じ行動を何度も繰り返す
→ 楽しさと衝動が混ざっている状態
対応のポイント
✔ 低い声で短く
「ストップ」「やめようね」
✔ すぐに代替行動を提示
「ここに置こう」「こっちにしよう」
👉 感情的に怒る必要はありません。
【3〜4歳】
場面によっては叱ってよい時期
この頃から、
分かっていてやる行動が少しずつ出てきます。
叱ってよい例
- 人に向けた行動(叩く・押す など)
- 危険につながる行動
- 注意しても繰り返す行動
伝え方のポイント
✔ 目を見て
✔ 短く理由を伝える
「痛い」「危ない」
👉 この年齢では、長く説明するよりも
短い言葉で伝える方が、子どもに届きやすいです。
【4〜5歳以降】
ルールとして注意できる時期
- 危険を予測する力
- 我慢する力
- 行動を切り替える力
が育ってくるため、
行動そのものに対して注意されると修正ができるようになってきます。
大切なポイント
✔ してしまった行動には「ダメだよ」と伝える
✔ イヤだった・悔しかった気持ちは否定しない
✔ 子ども自身(人格)を否定する言い方はしない
声かけ例
「それはダメだよ。
当たると痛いからね。
でも、イヤだった気持ちは分かるよ」
または、
「そのやり方はよくなかったね。
でも、あなたが悪いわけじゃないよ」
感情をぶつけるのではなく、伝えるために叱る大切なのは、感情をぶつけることではなく、伝えることです。
- ❌ 大きな声で感情を出す
→ 子どもは「怖い」だけが残りやすい - ⭕ 落ち着いた声で、短く伝える
→ 「何がいけなかったか」が分かりやすい
叱るときのポイント(覚えておきたい3つ)
✔ 声を低く、落ち着いて
✔ 言葉は短く、理由はひとつだけ伝える
✔ 人格否定ではなく、行動に向けて伝える
叱る目的は、
子どもを怖がらせることではなく、
子どもを守り、学びにつなげることです。

まとめ|迷ったときの判断基準
✔ 年齢だけで決めない
✔ 理解できる力が育っているか
✔ 危険性がある行動か
そして、
止めるなら「前」
叱るのは「分かる力」が育ってから
これが、
発達に合った関わり方だと考えています。
▶️1歳半が「投げる」理由についてのブログはこちら


